歯周外科手術(フラップ手術)
再評価時に歯周ポケットが4mm以上ありBOP(+)炎症が残ってる場合や大臼歯の根分岐病変など器具のアクセスが悪い場合は、歯肉に切開をいれ明視下にて炎症性組織を除去します。中等度以上の進行した歯周炎の治療に行われます。
組織再生誘導法(GTR法)
歯周病によって失われた歯周組織を再生する方法、特殊な膜を用いる。吸収性材料と非吸収性材料があります。
吸収性の膜は手術後自然に溶けるので除去する必要は無い。しかし,非吸収性の膜を使用した場合は通常
6週間後ぐらいに取り出すための処置が必要になります。(健保適用外の治療です。)
エムドゲイン
上記のGTR法と同様に失われた歯周組織を再生する術式の一つ。皆さんの歯が赤ちゃんのころ体内で作られた環境を術野で再現し,歯周組織を再生する方法。開発はスウェーデンのBIORA社。最大のメリットはGTR法と比べメリットとして 1 術式が簡単 2 術後の感染の確率が低い 3 2次手術の必要が無い といったことがあげられます。(健保適用外の治療です。)
インプラント
永久歯を失った場合,これまでは両隣の歯をつかって治療するブリッジ。もしくは義歯(入歯)で治療するのが一般的でした。しかし両隣の歯が健康で削るのがもったいない。また義歯は嫌だ!という方も少なくありません。インプラントとは顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み,その上に歯を作っていく治療法です。現在の主流派チタン製のネジを使用するものです。 1965年にスエウェーデンのブローネマルク先生が開発したブローネマルクシステムというものが一番歴史があります。それをもとに現在では様々なメーカーが開発,販売しています。我々のサイトにあるお勧めの歯科医院では3iというメーカーのインプラントを使用しています。このメーカーはアメリカのメーカーでブローネマルクシステムを改良し抜群の成功率を誇っています。(健保適用外の治療です。)治療の流れはだいだい下記のとおりです。
診査診断(レントゲンや模型で分析をして患者さんの状態を把握します。必要に応じてCTを撮影する事もあります。)
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1次手術(顎の骨にインプラントを埋入する手術です。局所麻酔下でおこないます。)
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治療期間(下あごは通常3ヶ月,上あごは4ヶ月程度の時間をあけます。この時間はインプラント体と顎の骨がつくために非常に重要です。)
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2次手術(1次手術で生めたインプラント体に上部の部品を連結する手術です。)
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上部構造製作(上の歯の部分をつくります。)
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メインテナンス(歯を入れた後定期的にお手入れをしていきます。)
メインテナンス
歯周治療に終りはありません。動的治療が終了した後も,定期的にメインテナンス(お手入れ)をする必要があります。その期間は個人差があるので一概には言えませんが短い人で月に1回,長い人で半年に1回ぐらいにペースでチェックしていきます。これにより,プラークコントロールレベルの維持,口腔疾患の早期発見,早期治療が可能になります。
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