インプラント治療


目 次

インプラントは歯周病専門医?

 
近年,インプラントという言葉を耳にすることが多いと思います。医科領域ではインプラントとは人工物の移植という意味に使われますが歯科では人工歯根の意味で使われます。歯を失った場合,その前後に歯があればブリッジによる治療も可能ですが,前後に歯が無い場合,またあっても削りたくない場合には通常,義歯(入歯)によって治療することになります。しかし,義歯はオーダーメイドではありますが,やはり違和感を訴え,嫌がる人が少なくありません。
  そこで前述のインプラントによる治療がおこなわれます。最近,このインプラントによる治療をおこなう先生もずいぶん増えてきました。以前はただ人工的に歯を入れるというものでしたが近年は審美的にも他の歯と比べても遜色なく満足できるものになりました。多くの先生は,インプラント治療は口腔外科の先生がおこなうべき物との認識があります。確かに外科的に処置をおこなうわけですから,それは間違いではありません。しかし,ただインプラントを埋めて歯を入れるだけならいざしらず,審美的要素も含めて治療をするのならば,
「インプラントは歯周病の先生がおこなうべきである。」というのは歯周病を学んだ先生の常識になっています。もちろん噛むということだけなら問題ありませんが,審美的要素も検討される場合は歯周病を理解している先生による治療をお勧めいたします。この考えはインプラントの先進国であるアメリカでは常識となっています。
インプラント治療の成功率は治療時はもちろん,治療後のメインテナスによって大きく左右されます。メインテナスは,歯周病の先生の専門分野のひとつですから,継続的にお手入れが必要になるインプラント治療には最適といえます。
 インプラント治療の費用は,健康保険が適用にならないために,一般の治療と比較して高額になっています。また成功率も100%ではありませんから,これが原因で先生と患者さんとの間でトラブルになっている話も耳にします。材料が高額というものありますし,施術する先生の技術料が高額であるというのもあると思います。またインプラントを導入するために購入する機材がかなり高額であるというのも大きな理由のひとつです。そこで我々は,インプラント治療を確実に,適正な価格でおこなうために,次のよう事を実践しています。

1 ダブルドクターによる施術
 多くの先生は,一人の先生が手術をおこなっています。その場合,独自の診断,治療がおこなわれることを意味します。我々はより確実に治療をおこなうために,診断や治療時に2人以上のドクターの意見が反映されるようにしました。これはセカンドオピニオンの考えにも共通します。診断,施術時には,他の先生が治療のお手伝いにいき,確実な治療をおこないます。

2 元大学病院インプラント科在籍医師による診査,診断
 このサイトに協力している歯科医師の中に,元大学病院インプラント科に在籍していた歯科医師がいます。
そこで大学病院で見てきた何百症例というさまざまなケースを元に,最適な治療法をアドバイスしていきます。

3 確実なメインテナス
 インプラント治療は歯を入れて終わりといったものではなく,治療後も定期的にメインテナスが必要になるものです。メインテナスは,歯周病医の専門分野ですから,確実なメインテナスをおこなっていきます。逆にメインテナスに通えないと予想される患者さんにはインプラント治療をおこないません。

 一口にインプラントといってもさまざまなものがあります。しかし一時,多数あったインプラントメーカーも自然淘汰され,良いものだけが残って来ました。当センターがお勧めするのは3iというインプラントシステムです。このインプラントシステムは,最も歴史のある2回法インプラントシステムであるスエェーデンのブローネマルクシステムを改良したアメリカで開発したシステムです。さまざまなメーカーを比較検討した結果,我々はこのシステムを選択しました。(あくまでも個人的な見解ですが,もし自分がインプラント治療を受けるのであればブローネマルクシステムか3i以外のインプラントシステムは考えられません。)

インプラント治療の流れ
 
永久歯を失った場合,これまでは両隣の歯をつかって治療するブリッジ。もしくは義歯(入歯)で治療するのが一般的でした。しかし両隣の歯が健康で削るのがもったいない。また義歯は嫌だ!という方も少なくありません。インプラントとは顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み,その上に歯を作っていく治療法です。現在の主流派チタン製のネジを使用するものです。 1965年にスエウェーデンのブローネマルク先生が開発したブローネマルクシステムというものが一番歴史があります。それをもとに現在では様々なメーカーが開発,販売しています。我々のサイトにあるお勧めの歯科医院では3iというメーカーのインプラントを使用しています。このメーカーはアメリカのメーカーでブローネマルクシステムを改良し抜群の成功率を誇っています。(健保適用外の治療です。)治療の流れはだいだい下記のとおりです。

診査診断(レントゲンや模型で分析をして患者さんの状態を把握します。必要に応じてCTを撮影する事もあります。)
 

1次手術(顎の骨にインプラントを埋入する手術です。局所麻酔下でおこないます。)
 

治療期間(下あごは通常3ヶ月,上あごは4ヶ月程度の時間をあけます。この時間はインプラント体と顎の骨がつくために非常に重要です。)
 
2次手術(1次手術で生めたインプラント体に上部の部品を連結する手術です。)
 
上部構造製作(上の歯の部分をつくります。)
 

メインテナンス(歯を入れた後定期的にお手入れをしていきます。)

 

  はじめに

  歯周病とは? 

  私も歯周病? 

  歯周病の予防法

  歯周病の治療法

  専門医の必要性

  インプラント治療

  どこで治療する?

  治療に対する考え

  歯周病大辞典

  Q & A

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  終わりに・・

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